2015-04-10

整体は痛い??

腰痛の真実、その1つをお話ししましょう。

貴方を苦しめるその腰痛ですが、実は腰が痛みの原因ではありません。
無論、骨折しているとか、矢が刺さっているとか、、は別ですよ?(笑)

「痛い!」のは腰かも知れませんが、「悪い!」のは腰ではない、
つまりはそういうことです。
腰の痛みは「結果」に過ぎないのです。
「原因」が「結果」と重なる、、、、それは『怪我』ですね。

腰の痛みに繋がる原因システム、、、つまり必ずストレスを経由する箇所、、
それが『骨盤周り』となります。特に『仙骨周り』です。
そしてそこに、『首』、『腕』、『脚』、『内蔵』が絡んできます。

年季の入った腰痛は、この骨盤周りの筋肉が「ジャーキー」のように
固まってしまっているのです。しかも骨の際の際が、です。

表層の筋肉や、少し深めの深層筋にアプローチしたところで、
この骨の際の際のジャーキー筋肉を剥がし解さないと、
実のところ解剖学的には、「遅かれ早かれ同じ痛みが再発してしまう」ことに
なるわけです。
「ぎっくりが癖になる」、なんてまさにこれ。要は、治っていないだけです。

筋肉、靭帯の特性を逆手にとって、色々な優しいソフトな手技が開発されて
きましたが、ほとんどの場合、この「骨の際の際」に到達しておりません。
よって、何度も同じ手法を繰り返し、「鎮静化」させるわけです。

症状や状況によっては、それでも劇的に改善することもあります。
それでも「根本解消」には至らない、というか踏み込めない、わけです。

何故なら、不調の根本を取り除くには、その不調までの遍歴を、
巻き戻しにすることになるからです。

例えますと、長時間「正座」をさせられていた貴方。もう脚に感覚はありません。
正座の制約が解除され、いざ立ち上がることになりましたが、どうなりますか?
ほとんどの方は、「熱感」や「痛み」、「痺れ」等の引き戻し感に襲われるでしょう。
そうです、それが『遍歴の巻き戻し』の姿なのです。
しかし、痛い! 痺れる! からといって、また正座に戻る人がいるでしょうか?
どんなに辛く無様でも、立ち上がって時を待ちますよね?

そうすると症状が消えることを身体が知っているからです。

腰痛も実は同じような仕組みが働いているのです。
元に戻るのに、多少の反動は生じます。自然の摂理です。
それが嫌なので、手技療法業界ではあらゆる代替技術がデザインされました。
結果、改善に回数を必要とするリピート産業となったわけです。
需要供給が成立したわけですね。

本当のところは、腰痛治療も長時間の正座から立つことも、根っこは同じ。
それが、腰痛は正座のように原因と結果がシンプルではないだけです。

脚が原因でも腰は痛くなります。
腕が原因でも腰は痛くなります。
首が原因でも腰は痛くなります。
内蔵が原因でも腰は痛くなります。

「痛く治すから効く」、なんてことは間違っても思わないでください。
ただ、最近はやたらと、「痛いと治らないからダメ!」みたいな風潮が
強すぎるので、いかがなものかな、、と感じるわけです。

ちょこっと脳を騙してインスタントに痛みを緩和させるのは問題ないですが、
そういった手技で「根本治癒」を謳ったりしてはなあ、、、と(苦笑)

かといって、根本解決に繋がらない筋肉部位をガンシガシ揉みほぐしても、
それこそ「悪気のない暴力」で終わってしまいます。
あ、、業界のほとんどがズバリこれです。。。情けないことに。。

最初は痛かった→今は全然痛くない、、というような箇所にアプローチできるかが
整体のポイントとなるわけです。全身揉むなら、温泉に行ってもらってください。
温泉にできることを整体屋がやってどうするか、と。

根本解決に至る過程での多少のストレスに尻込みしないでください。
別にそれは罰でも呪いでもない、貴方の日常パターンの積み重ねでできた
単なる筋肉の緊張なだけです。解せば、消えます。

受けていただければ、納得! になりますよ!